KATO 583系の屋根の塗装とウェザリング その2

583系の続きです。シュプール上越ということで、国鉄末期〜JR初期の頃を再現すべく屋根は昨日の最後の写真通りグレー屋根化したい訳ですが、そうなるとクーラーとベンチレーターの色分けをどうするかですねー。試しに、筆塗りで地味にやってみましたが、私には少々根性が足りないようで1両でギブアップ。12両は先が長過ぎます。ベンチレーターの別パーツ化も検討しましたが、ベンチレーター代が意外と安くないのでやめました^^; そんなわけで、いかに簡単に塗り分けをやるかと思案の結果・・・。




ここはやはり、クラフトロボ先生にご出陣をいただくことにしました。屋根上の寸法を定規で計測し、作図→切り出し→現物に合わせてズレをチェック→データ修正→切り出し・・・を5回くらい繰り返し、マスキング型紙を作りました。使用した紙は純正のクラフトマルチ 台紙つきカード(CR09001)です。この用紙は少し厚みがありマスキングは不向きだと思ったので、用紙を裏返しにして切り出しました。つまり裏面の剥離紙の方を使う訳です。剥離紙の方が薄く、今回の用途に向いているとの判断です。で、結果は写真通り、なかなかいい感じに仕上がりました。




写真右は、切り出したマスキング台紙の裏面にスプレー糊(剥がせるタイプ)を吹いて屋根に張り付けましたところ。その後、エアブラシで慎重に吹きました(写真左)。通常のマスキングテープとは違い、完全にマスキングしているわけではないので、吹いた塗料が垂れたりしたらアウトです。塗料は薄め液をかなり少なめにし、吹いたらすぐ乾くような濃度に調整しています。




仕上がりをアップで。よくみると、塗り分け線はかなりアバウトです。まあ、ここはスミ入れするので、気にしないことにします。




ロボ先生にご尽力いただいたとはいえ、さすがに12両吹くのには時間かかりました。ちなみに、屋根は鉄道カラーのダークグレー、ベンチ&クーラーは灰色9号です。正直なところ、明暗差が激しくちょっと不自然にみえるかもしれません。これはウェザリングにより明暗差が埋まることを見越しての配色です。たぶん、うまくいくハズ!たぶん・・・。ちょっと不安^^;




パンタ周りは筆で色入れ。ランボードはねずみ1号にしました。ちょっとはみ出してるけど、スミ入れしたら、わからないハズ・・。




碍子やパンタは別途まとめてエアブラシ塗装です。




さーて、いよいよウェザリング開始です。まずはスミ入れから。今回はこんか感じにやってみました。右から順に、初期状態→エナメルつや消し黒でスミ入れ→エナメル薄め液塗りたくり→拭き取り後 です。薄め液をかなり多めに塗って、シャバシャバにしてから綿棒で拭き取りました(最初、ティッシュでやったらホコリだらけに。綿棒をケチらないのがいいようですw)。スミ入れというよりもウォッシングに近いのかもしれません。この写真の拭き取り後は、ちょっとスミが残ってなさ過ぎでイマイチですね。もう少し、凹部に黒が残ってるの理想。




スミ入れ後のパンタ周りです。右から2番目がいい感じに黒が残りつつ、メリハリがでてますね。これが理想ですねー。




で、12両スミ入れ完了!ちなみに、灰色9号のベンチ&クーラーの色ですが、違和感無くなってきましたねー。灰色9号にはつや消し剤を入れているので、表面がザラザラしておりスミ入れの黒が染み込みやすいというのもあるようです。




お次ぎは、屋根の中央部を縦方向に、エナメルのバフを軽〜く吹きました。さらに、灰色9号がなじんでいい感じ〜。




で、12両バフを軽〜く吹き完了!




さらに、屋根の両サイドを縦方向に、エナメルのつや消し黒をうんと軽〜く吹きました(手前側)。山型になった屋根カーブを強調します。




12両つや消し黒をうんと軽〜く吹き完了!




パンタ周りの鉄粉さびを表現します。エナメルのつや消しオレンジを吹きました。パンタは外した状態で別途、吹いています。さらに、つや消しブラウンをほんの軽く吹いてみました。パンタ錆はパンタ車だけでなく、その前後の車両にも付着していることが多いので、編成順に並べて1両ずつ向きなどを確認しながら慎重に作業を進めました。




車体を再組み立てして完成。




実車の写真を見るとパンタ錆はもっと強烈なことが多いようですが、元の塗装がまったく見えなくなってしまうと模型的に面白く無いので、あえて軽めにしています。




デキのよさげなところをアップでw




シュプール上越、とりあえず完成です。ヘッドマークはペンギンモデルのシールです。




ちなみに、今回は12両加工しましたが、実はシュプール上越は9両編成です。そもそもは、ゆうづる・はくつる・はつかりがやりたくて揃えたのです。




いやー、12両は結構ヘビーですね。あと、室内灯つけないとなー。ブラインドもつけたいし・・・。ではではー。

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この記事へのコメント (6件)

ウェザリングの出来栄えの良さに思わず感動してしまいました。
パンタ台の錆とか、本物そのものにしか見えません~。
何やら豪雪地帯を走る583系は線区によって汚れ方が違うらしいですね。
この製品って、室内が一部シースルーじゃ無かった様な気がするのですが、プラ板等での付け足しになるのでしょうか?

>kaba115さん
ありがとうございます。工作の参考になれば幸いです!
上越線のパンタ周りは赤っぽい錆び汚れというのは、なんかで読んだ気もします・・。詳細知ってたら教えてください。
室内のシースルーというのは、中間車の室内パーツが共通化されていることでしょうか? トイレ・洗面所のところにイスがあったりしてるようですが、とりあえずそのままですー^^;

表現が悪くてすみません...。
特にモータ車とかに、シート等の室内パーツが付属していなかったような覚えがあったので..^^;

>kaba115さん
あ、なるほど!動力ユニットは、もちろんシースルーですよ。いつもおなじみのシートの背もたれだけ表面にモールドされてるやつです。

いやーっ!!もう、感電しそうな屋根上良いじゃないですか(≧▽≦)
どうしましょ・・・箱根も結構汚れてるのでやっておかないと♪

>だいちんさん
感電しそうな・・www
箱根の電車の屋根、楽しみですー。夏には拝見できるのでしょうか。

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